第5話 「“BO-ZU”コーヒー。」
20××年。地球は突如現れた悪の組織「ハゲイラー」の手によって 侵略されてしまった。 |
人々は、ハゲイラーの出す油ギッシュたっぷりの「ピッカリ光線」によって 次々とハゲていってしまった。 |
そんなハゲていった人々の苦しみを見ていた正義感たっぷりで、 めっちゃ“剛毛”の1人の勇敢な青年「剛毛 健(ごうもう たけし)」と、 |
表舞台では“科学博士”という本当の姿を隠し「競馬予想家」として 生きているジジィこと「毛家(もうけ)博士」が手を取り合い地球を救うべく |
| 立ち上がったのである。 |
| この物語は、そんな「ハゲ」と「剛毛」が地球をかけて争う物語なのだ。 |
| 剛毛戦隊 タイモウジャー |
| 第5話 「“BO-ZU”コーヒー。」 |
毛家博士の馬券まみれで、悪臭漂う部屋をなんとか回避し、 近くの公園でコーヒーを買って一服をしようとしていた剛毛 健。 |
| だが、その健に早くもハゲイラーの次の魔の手が襲いかかろうとしていた。 |
健は、買ったばかりのコーヒーを開け、一口飲もうとした瞬間、 銘柄が気になり飲むのを止めた。 |
剛毛 健(以下:健)「このコーヒー、何ていう銘柄なんだ? 英語で書いてあるな。なになに? “B・O・ー・Z・U”………。 |
ふ~~ん、ボーズね。なんか、典型的なパターンだな。 これでハゲイラーの怪人が“ガバッ~~!”って出てきて |
| 俺が襲われたりするんだろ?見え見えだよ(笑)」 |
と、作者が思っていた事を先に言われてしまい、 どうしようもなくなってしまったので、まさにそのままの展開になった。 |
コーヒーを買った自販機から手足が飛び出し、 健はその自販機に抑えつけられた。 |
ハゲイラー怪人:ザ・ボーズ (以下:ザ・ボーズ)「オイ、お前! 台本にない台詞を言いやがって! |
俺様の出番をバラしやがったな!マジでブチ切れた! お前なんか、握り潰してやる!」 |
| 健は、ザ・ボーズの万力のような力で握られた。 |
健 「イタタタタ~! うっさいボケ! お前らのやることなんて 見え見えなんだよ! |
台本にない台詞を言って何が悪いんだ! イタタタタ~! さっさと俺にやられちまえ! イタタタタ~!」 |
ザ・ボーズ 「主役のお前に何が分かる!悪役の身にもなって考えやがれ! それに変身も出来やしないのに、 |
| 口ばっかり達者だな(笑) 今、楽に握り潰してやるから覚悟しろ~!」 |
健 「うぎゃ~~!イタタタタ~! 変身さえ出来れば楽勝なのに……。 クソ~~、どぉすればいいんだ!イタタタタ~!」 |
| ザ・ボーズの握力が強くなるにつれ、健の骨がキシみだした。 |
| だが、そんな健の鼻にあの忌々しい悪臭が漂った。 |
健 「イタタタタ~!しかも、クッサ~!俺の体毛に染み付いていた あのジジィの家のクサい臭いを忘れてたぜ! |
痛みと臭さでイライラがMAXになってきたぜ! ん~~~~、このアホ怪人…俺を、なめんなゴルァ~~!」 |
| 健は自分のイライラを利用して馬鹿力を発揮した。 |
ザ・ボーズ 「なんちゅ~~馬鹿力なんだ~!ぐぎぎぎぎき………、 もうダメだ~~、どぅひゃ~~!」 |
| 健 「よし、今だ! タイモウ・チェンジ!! Go More On !!」 |
健の腕に巻かれたタイモウブレスのスイッチをOnにすると、 健の体には1000万ボルトの電流が流れ始めるのだ。 |
その電流が人一倍“濃い”健の剛毛から全ての毛根に伝わり、 毛は白くなり、体全体を刺激させ、毛根の細胞を変化し、 |
| 今の科学では考えられない、白い毛の“体毛スーツ”を作るのだ! |
タイモウジャー 「今日もお前を“毛チョン毛チョン”! 今こそ地球に正義の根をおろせ!! 剛毛戦隊・タイモウジャー!!!!!!」 |
ザ・ボーズ 「現れたな、タイモウジャー!ハゲイラーに逆らった事と 台詞を盗まれた怨み、どうなるか思い知れ~! 食らえぇ、プルタブカッター!」 |
今では見なくなった缶ジュースの蓋が無数のカッターとなり タイモウジャーに襲いかかった。 |
タイモウジャー 「とわっ!!アブね~!あんなモノを喰らったら、 いくらオレの体毛が人一倍濃くてもたまったもんじゃねぇ~ずぇ! |
どうにかなんね~のか? オイ、ジジィ!応答せよ! オイ、ジジィ!応答せよ!」 |
タイモウブレスに呼びかけたタイモウジャーの声は、 毛家博士の部屋にあるラブ・ピポ・レーダーがキャッチした。 |
| だが、タイモウジャーの声は無情にも無視され続けた。なぜなら、 |
博士 「④番いけ~~!もうちょいじゃ!あっ、こりゃ!タレるな! しっかり追わんかぁ~~ボケ~!」 |
| 博士は、新聞片手に、競馬に夢中になっていたのだ。 |
タイモウジャー 「くそ~!あのボケジジィ~! 全然、応答しないじゃねぇ~か! こうなったら、最初からfull毛MAXでいくしかないか!」 |
| タイモウジャーは、腰に付いている“男汁”を振り掛けた。 |
| 《 full 毛 charge 》 |
男汁を浴びたタイモウジャーのケツは、更に増毛し、 ケツの割れ目から黒々とした“毛根ソード”を産み出した。 |
タイモウジャー 「毛根ソード、装着! これでお前の命もあと僅かだずぇ~!」 |
ザ・ボーズ 「ふん!なぁ~にが毛根ソードだ! タイモウジャーの毛根ソードが怖くてハゲイラーの怪人が務まるか! ヤれるもんならヤッてみろ!」 |
| ザ・ボーズは、いかにも何かを企んでいるかのように言った。 |
タイモウジャー 「じゃあ、お言葉に甘えて……… お前を倒させてもらうずぇ~~~~!!!」 |
| タイモウジャーは、一気に片を付けようと毛根フラッシュの構えを見せた。 |
| その隙を狙っていたかのようにザ・ボーズが攻撃を仕掛けてきた。 |
| ザ・ボーズ 「喰らえ、プルタブカッター!しかも、さっきの数より倍の倍!」 |
勢いよく飛び出したプルタブカッターだったが、タイモウジャーの毛根ソードに よって全て弾かれた。 |
タイモウジャー 「こんな攻撃がこの毛根ソードに通用するわきゃないずぇ~! いま、楽にしてやる。毛根~~~~~~~フラ……」 |
タイモウジャーが毛根フラッシュを出す瞬間、 地面に散らばっていた無数のプルタブが一斉に タイモウジャーの足にくっついた。 |
| タイモウジャー 「なっ、なんだと~!身動きがとれないずぇ~!」 |
ザ・ボーズ「ヒャっヒャっヒャっ!愉快、愉快。 まんまとプルタブカッターの罠にハマってくれたなタイモウジャー。 |
俺をちょっとばかしナメすぎたんじゃないのか?そのプルタブカッターは、 お前の動きを封じる為にバラまいたものなのさ(笑) |
いいか、お前が無理に抜け出そうと力を入れれば入れる程、 お前の足にはプルタブの刃が食い込むのだ。 幼稚な技だが意外と痛いぞ~(笑)」 |
タイモウジャー 「クソ~、なんて幼稚な技なんだ! しかもその“幼稚な技”に |
引っ掛かってしまったオレは一体どうしたらいいんだ……。 幼稚以下ということなのか……?」 |
| ザ・ボーズ 「形勢逆転だな(笑) このまま、コッパ微塵になりやがれ!」 |
| ザ・ボーズは、自身の体に付いている販売機のボタンを押した。 |
| ピー、ガタン。 |
| 一本の缶が出てきた。 |
ザ・ボーズ 「クックックックッ(笑) この俺様・特製の “キリマンジャロBO-ZU爆弾”で 粉々になりやがれ!」 |
ザ・ボーズが勢いよく振りかぶり、 キリマンジャロBO-ZU爆弾を投げ飛ばした …………………が、すっぽ抜けてしまった。 |
| ザ・ボーズ 「しっ、しまった~~~!」 |
| この痛恨のミスをタイモウジャーは見落としていなかった。 |
タイモウジャー 「貰った~~!逆にお前が粉々になりやがれ~~!! 一発逆転ホームラン返し~~!」 |
タイモウジャーは身動きが取れない体勢から毛根ソードを振りかぶり、 メジャーリーガーのようなスイングで |
キリマンジャロBO-ZU爆弾をザ・ボーズ目掛け、 ピッチャー返しのように打ち返した。 |
| ビューーーーーン、ゴチン。 |
| ちゅど~~~~~~~~ん!!!!! |
| ザ・ボーズ 「ぎゃ~~~~~~~!」 |
まんまとキリマンジャロBO-ZU爆弾を ピッチャー返しされたザ・ボーズは 自身に当たり粉々にブッ飛んだ。 |
| タイモウジャーの身動きを止めていたプルタブカッターも自然と消えた。 |
タイモウジャー 「なんだか、今回の敵を呆気なく倒してしまった……。 “剛毛戦隊・タイモウジャー”的にこれで良かったのだろうか?」 |
| 製作側が悩む事をタイモウジャーは悩んでいた。 |
だが、これからタイモウジャーには様々な展開が待っていようとは、 まだ知らされていなかった。 |
タイモウジャー 「あっ、そうだ! あのジジィ、さっきは俺の 応答を無視しやがって。。。(怒)」 |
健に戻ったタイモウジャーは、毛家博士に対する怒りを抑えきれずに 博士のアパートに向かった。 |
| 健 「ゴラ!ジジィ~~~!何でさっき応答しねぇ~~~んだよ!」 |
と、健はアパートの扉を勢いよく開けた。だが、健は怒りのあまり “あのニオイ”のことを忘れていた。 |
| 健 「ぐひゃ~~!!!くっ、くさ~~~~!!」 |
博士の部屋のニオイになれず、 健は猛ダッシュでその場を逃げ出していった。。。。 |
博士 「んっ?いま誰か来たかの?そんなことよりも競馬、競馬。 次のレースは当てるぞ~!」 |
| チャンチャン。 |
| 第6話に続く。 |
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