第17話 「つぼみの力……。」
20××年。地球は突如現れた悪の組織「ハゲイラー」の 手によって侵略されてしまった。 |
人々は、ハゲイラーの出す油ギッシュたっぷりの 「ピッカリ光線」によって次々とハゲていってしまった。 |
そんなハゲていった人々の苦しみを見ていた正義感たっぷりで、 めっちゃ“剛毛”の1人の勇敢な青年「剛毛 健(ごうもう たけし)」と、 |
表舞台では“科学博士”という本当の姿を隠し「競馬予想家」として 生きているジジィこと「毛家(もうけ)博士」が 手を取り合い地球を救うべく |
| 立ち上がったのである。 |
そして、彼らを軸として新たな戦士が 加わり悪の組織・ハゲイラーを倒すべく手を取り合うのであった。 この物語は、そんな「ハゲ」と「剛毛」が地球をかけて争う物語なのだ。 |
| 剛毛戦隊 タイモウジャー |
| 第17話 「つぼみの力……。」 |
| 謎のオッサンがさらわれた時と同じ風が眉毛 太と毛家博士を襲った。 |
太 「この“ハゲ”に満ちた風……、あの時と同じ風っタイ……。 ハゲイラー怪人、どこにいるっタイ!隠れてないで出て来るっタイ!」 |
| 太が叫ぶと、目の前に突如ハゲイラー怪人が現れた。 |
ハゲイラー怪人・ハゲッタカ 「テカテカテカ~~! 小僧!遂に見つけ出したぞ!この間の借りを きっちりと返さしてもらうぞ!テカテカテカ~~!」 |
| 毛家博士 「コヤツがさっき話していた、オッサンをさらった怪人か!?」 |
太 「そうっタイ! 爺さん……、危ないから下がってるっタイ! オイ、貴様……。あの時のオッサンはどうしたっタイ!」 |
ハゲッタカ 「あの時のオッサン……?あぁ、アイツか。 あのジジィなら我々ハゲイラーが預かっている。」 |
太 「貴様らハゲイラーは、何故あのオッサンを連れ去ったタイ。 あのオッサンの何が目的だっタイ!」 |
ハゲッタカ 「テカテカテカ~(笑)。あのような輩がいると、 我々ハゲイラーにとって非常に邪魔な存在でな。 |
我々の“自由”が利かなくなり、世界征服、いや、 宇宙征服の邪魔なんだよ! そして、お前も我々ハゲイラーの邪魔をする1人! この手で葬ってやる。 覚悟しろ~~!!」 |
| ハゲッタカは、鋭いクチバシを尖らせ、太に突っ込んで来た。 |
| 太 「平和な地球を荒らしやがって……邪魔者は、貴様らっタイ! |
こうなったらオッサンを助ける為に 居場所を力ずくで聞き出してやるっタイ! チェンジ! Zo-More-On!! キタキタキタ~~!!」 |
ゾウモウチェーンから輝く金色の光が太の体を包み、 その光の中で増毛を繰り返しながらゾウモウジャーへと変身していった。 |
ゾウモウジャー 「硬派満点! ゾウモウジャー見参! 最初から増毛リミッター解除でいってやるから覚悟するっタイ! 喰らえ、モウコーーーン、キャノーーーーン!!」 |
| ズゴォーーーーーーーーン!!!!! |
ハゲッタカ 「ふん、あの時のオレと思うなよ。 今のオレには…………こんな技、効かないんだよ~~! タイフーン・リバース!」 |
ハゲッタカが持つ、葉っぱの形をした不思議な団扇を扇ぐと モウコーンキャノンは、変な風によって進路を変え、 ゾウモウジャーの方へ向かっていった。 |
| ゾウモウジャー 「なっ、何!?」 |
| ズギャーーーーーーーン!! |
ハゲッタカ 「テカテカテカテカ~~(笑) あの時、オレは地球人の貴様をナメ過ぎていた。 |
今は、“あのお方”が復活し、巨大な悪の力を借り、 我々ハゲイラー怪人はパワーアップしたのだ! |
この溢れ出す悪の力があれば、貴様など相手ではないわ! パワーアップしたこの力を特と喰らえ! スクリューアタック!」 |
ハゲッタカは、自らの羽で空高くへ飛び、 そこからゾウモウジャー目掛けて落下してきた。 |
| キューーーーーーーーーーン!!!!! |
| ズバッ!!! |
ゾウモウジャー 「ぐはっ! なんというスピードっタイ! ちょっとはスピードに自信があったオレにも避けきれなかったタイ! |
しかも、なんなんだ“あのお方の復活”とは……? 確か、この前の変な2人組みも言ってたっタイ……。」 |
ゾウモウジャーが“あのお方の復活”に気を取られていると、 ハゲッタカの次の攻撃がやってきた。 |
博士 「ゾウモウジャー、危な~~い! 今は闘いに集中するんじゃ~~!!」 |
| キューーーーーーーーーーーーン!! |
| ゾウモウジャー 「なっ!?」 |
| ズバッ!ズバッ! |
ゾウモウジャー 「ぐはっ! しまったっタイ……、 “あのお方の復活”という言葉に気を取られ過ぎていたっタイ。 |
| くそ~~、このままでは好き放題、やられ放題っタイ。」 |
ハゲッタカ 「テカテカテカテカ~~(笑) どうした、ゾウモウジャー。 パワーアップしたオレには、手も足も出ないみたいだな。 |
このまま、指をくわえて死んでいくがいい! そして、あの世からこの地球が ハゲイラーの手に墜ちるのを黙って見ていろ! |
テカテカテカテカ~~(笑) さぁ、トドメだ! 喰らえ、スクリューアタック、ハイパーMAX!」 |
ハゲッタカのスピードは 先程以上に増してゾウモウジャーに突っ込んで来た。 |
| ギュギュギュギュギューーーーン!! |
ゾウモウジャー 「くそ~、あれを避けるのは至難の業……。 万事休すっタイか……。」 |
ゾウモウジャーが、避けきれないと判断し諦めかけた瞬間、 ゾウモウジャーに突っ込むハゲッタカに目掛けて“ある物”が飛んできた。 |
| シューーーーーーン!! |
| ズバッ! |
| ハゲッタカ 「ぎゃ~~~!! なっ、何だ!?」 |
| 博士 「むっ!あれは、毛根ソード!」 |
その毛根ソードが飛んできた方向を振り返ると、 そこにはタイモウジャーが立っていた。 |
| 博士 「たっ、健!」 |
タイモウジャー 「ゾウモウジャー……。 オレはカオリちゃんの件を許したワケじゃないけど……、 この間、助けてもらった借りがあるから助けただけだぞ。」 |
| ゾウモウジャー 「タイモウジャー……。」 |
ハゲッタカ 「貴様かぁ~~、邪魔をしたのは! あと1撃で倒せたものを……。 くそ~、2人まとめてあの世に葬ってやる! ダブル毛抜きタイフーン!」 |
ハゲッタカが作り出したタイフーンは タイモウジャーとゾウモウジャーを襲った。 |
| グゴォォォォォォォォォォォ!! |
ゾウモウジャー 「タイモウジャー、この強力なタイフーンに 飲み込まれるなっタイ! 飲み込まれたら逃げ場がないっタイ! 2人して御陀仏になるっタイ!」 |
タイモウジャー 「お前に言われなくてもそんな事、分かってるずぇ! でも、逃げ回っていてもアイツを倒せないずぇ……。 どうすれば……?」 |
博士 「タイモウジャー! 毛根フラッシュを使え! 毛根フラッシュなら遠くからでも、 相手の動きを止める事が出来るぞ!」 |
タイモウジャー 「そうか、その手があったずぇ! じゃあ、いくぜ!毛根~~~~~~~~~、フラッシュ!!!」 |
毛根ソードから放たれた七色の光が 素早いハゲッタカの動きを止めた。 |
| ハゲッタカ 「しっ、しまった!動けない!」 |
タイモウジャー 「これでちょこまか動けないだろう! ゾウモウジャー!今だ!」 |
ゾウモウジャー 「OKっタイ! さぁ、あのオッサンの居場所を吐きやがれっタイ! 喰らえ、“秘技・毛根刺激拳”!!! |
タイ、タイ、タイ、タイ、タイ、タイ、タイ、タイ、 タイ、タイ、タイ、タイ、タイ、タイ、タイ、タイ、 タイ、タイ、タイ、タイ、タイ、タイ、タイ、タイ、 タイ、タイ、タイ、タイ、タイ~~~~~!!!!!」 |
ハゲッタカ 「テカテカテカ~~!! だっ、誰が教えてやるか~~!! ぶびっ、どぐゅ、ばごっ、ぶびっ、どぐゅ、ばごっ、ぶびっ、 どぐゅ、ばごっ、ぶびっ、どぐゅ、ばごっ…………、ゴフッ。」 |
| ゾウモウジャー 「刺激完了! Good-bye 坊主。」 |
| パチンっ。 |
ゾウモウジャーが指を鳴らすとハゲッタカの体内から 一気に毛が溢れ出した。 |
ハゲッタカ 「きっ、貴様ら……。オレを倒したくらいで……、 いい気になるなよ……。 |
“あのお方”の力は……、こんなモノでは……ない。 貴様らも、ハゲの渦に巻き込まれるのだ……テカテカテカ~!!」 |
| ズギョ~~~~~~~~~~~~ン!!! |
| ハゲッタカは、大爆発して跡形もなく消えた。 |
| ゾウモウジャー 「口を割らなかったタイ……。クソっ!!!」 |
| 肩を落としているゾウモウジャーに毛家博士が近寄った。 |
博士 「ナイスファイトじゃった……。 それに、キミが助け出そうとしているオジさんも無事みたいだし、 ここは一先ず、安心しようではないか。」 |
| 毛家博士がゾウモウジャーの肩をポンと叩くとゾウモウジャーは軽くうなずいた。 |
| だが、タイモウジャーである健は、未だに認めていなかった。 |
タイモウジャー 「オイ、お前! ジジィはお前を仲間として認めたかもしれないけど、 オレはお前を仲間として認めてないからな!」 |
| そういうと健に戻りダッシュでその場から姿を消した。 |
博士 「太くん、気にするな。アヤツはあぁ言っておるが 必ずキミの力が必要になるときが来る。 |
現に今も、2人のコラボレーションは最高じゃった。 ハゲイラーを倒すのに1人よりは2人の方が心強い。 健も、その事にすぐ気付くじゃろ……。」 |
太 「爺さん……俺は、何とも思っちゃいないから大丈夫っタイ。 アイツと会うのは、このチェーンを貰った時から 必然的に決まってたんだからタイ……。」 |
今はまだ、2つの力が1つにならないでいるが、 悪の組織ハゲイラーを倒すには無くてはならない力……。 |
| 健と太の和解は来るのであろうか……? |
| そして、意識を失ったままのカオリちゃんの運命は……? |
| 第18話へ、つづく。 |
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