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第20話 「残る感触・・・。」

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20××年。地球は突如現れた悪の組織「ハゲイラー」の

手によって侵略されてしまった。

人々は、ハゲイラーの出す油ギッシュたっぷりの「ピッカリ光線」によって

次々とハゲていってしまった。

そんなハゲていった人々の苦しみを見ていた正義感たっぷりで、

めっちゃ“剛毛”の1人の勇敢な青年「剛毛 健(ごうもう たけし)」と、

表舞台では“科学博士”という本当の姿を隠し「競馬予想家」として

生きているジジィこと「毛家(もうけ)博士」が手を取り合い地球を救うべく

立ち上がったのである。

そして、彼らを軸として新たな戦士が加わり悪の組織・ハゲイラーを

倒すべく手を取り合うのであった。

この物語は、そんな「ハゲ」と「剛毛」が地球をかけて争う物語なのだ。
剛毛戦隊 タイモウジャー
第20話 「残る感触・・・。」
作者の権限により撮影を中断されてしまった前回。

決して作者が話を書くのが面倒くさくなった訳ではなく、

“大人の都合”ということだけは御理解頂きたい(笑)

ピンチな場面で突如、

新しい展開が用意されていたタイモウジャーにゾウモウジャー。

タイモウジャーが持つ「男汁」によってバズーカに変化した「モウコーン」は、

前回よりもギンギンに、いや、ビンビンになっていた。

だが前回、かなり高まっていたゾウモウジャーのモチベーションは、

撮影が中断した事により下降気味になっていた。

ゾウモウジャー 「ウワー、スゴイ銃ッタイ。。。コレデ、オレラノカチッタイ。。。」

心ここに在らずでセリフを棒読みするゾウモウジャーに、

周りが唖然としている中、タイモウジャーである健がブチキレた。

タイモウジャー 「おい、コラァ、テメェー! もうちっとやる気を出せよ!」
ゾウモウジャー 「…………。」
タイモウジャー 「聞いてんのかコラァ!!」
ゾウモウジャー 「…………。」
一向にモチベーションが上がらない太に健も限界を感じていた。

タイモウジャー 「コイツ~~!!幾ら撮影が延びてモチベーションが

上がらないからって、こんな態度をとらなくても……、

本当にイライラしてきた!! 一発ぶん殴ってやるずぇ!」

タイモウジャーは、いや健は、役とか関係なしに1人の役者として、

1人の人間としてイライラしてしまい、撮影そっちのけで太をぶん殴ってしまった。

ボコンッ!!!!
ゾウモウジャー 「ぐへっ!! 痛ッ!! 何すんだよ!」

タイモウジャー 「目が覚めたか!テメェーこそ、

ナニ手ェ抜いて演技してんだよ! それでも役者か!」

健の一発と、その言葉に太は、我に返った。

ゾウモウジャー 「はっ!! なんて事っタイ……。

盛り上がってたモチベーションが一気に下がってしまって素人みたいな

演技をしてしまったタイ…。

自分がプロの役者だって事を忘れてたっタイ!

撮影スタッフさんに、演者さん、本当に申し訳なかったっタイ!

前回のモチベーションを取り戻して、また頑張るっタイ!」

ゾウモウジャーである太は、演者としてのスピリットを取り戻しやる気を出した。

タイモウジャー 「そうだぜぇ!

そうじゃなきゃ、この話もタイモウジャー自体も盛り上がらないずぇ!」

前回、一番モチベーションが低かった健は、

何故だか今回はヤケにやる気を出していた。

タイモウジャーとゾウモウジャーのモチベーションが高まった瞬間、

ハゲイラー怪人のマツヤニーが口を挟んだ。

マツヤニー 「あの~~、スミマセン……。何か前回の話から、

後半部分ほとんどオレを無視してたみたいだったんで、

その新しい武器でさっさと倒してもらえますかね?」

と、特撮では珍しく自分からヤラれる事を志願してきた。

タイモウジャー 「ハハッ!(笑)イイずぇ~~!

面倒くさいからチャッチャと倒してやるずぇ!」

ゾウモウジャー 「そうだなっタイ!

このバズーカの威力も知りたいっタイ!んじゃ……」

と、せっかくタイモウジャー達を追い込み、

有利に立っていたハゲイラー怪人だったが、

完全に悪役としてのモチベーションが下がってしまい、

誰のフォローもなく、ここは“大人の事情”により

チャッチャと倒される事になってしまった。

タイモウジャーとゾウモウジャーが、バズーカに変形したモウコーンを構えると、

七色の光がマツヤニーを照らした。

タイモウジャー 「ハゲイラー怪人、ロック・オン!

試さしてもらうずぇ~~、このバズーカの威力を!

喰らえ、毛根一直線、“プロピアンボンバー”!!」

バズーカから放たれた砲弾は、

七色の光に乗ってマツヤニーに飛んでいった。

ズゴドギョドギョーーーーーン!!!!

マツヤニー 「モヤ~~~! 大人の事情か何か知らないけど、

こんな中途半端な役は、もうイヤだ~~!」

ドカーーーーーーーーーーン!!!!

ハゲイラー怪人・マツヤニーは、大人の事情により

モウコーンバズーカで跡形もなく消されてしまった。

ゾウモウジャー 「スゴイ威力っタイ……。」

ゾウモウジャーが手に残る感触を感じていたのと同時に、

タイモウジャーも複雑な思いでこの威力を感じていた。

タイモウジャー 【ナンなんだ、この感覚は……。

これだけスゴイ威力なら本気になったらハゲイラーなんて一発で……。

いや、でもそれはコイツを“仲間”として受け入れる事になるし…………。

ダメだダメだ! 一体オレはどうすればいいんだ……。】

タイモウジャーの心を察するかのように、

ゾウモウジャーが声をかけた。

ゾウモウジャー 「まだオレの事を“仲間じゃない”って思ってるタイか?

お前も今、コイツの威力を感じたはずっタイ。

そして、いまだに残るこの感覚……、

これこそが紛れもない“仲間”の証っタイ。」

タイモウジャーはゾウモウジャーの言葉に、

返す言葉が見つからなかった。

タイモウジャー 「くっ……悔しいけど……、

お前が“敵”じゃない事だけは……確かに感じたずぇ……。

でも!……でもだ!カオリちゃんの目が覚めるまでは、

“仲間”だなんて認めないからな!」

そういうと健は、またダッシュで去っていった。

ゾウモウジャー 「あっ、待つっタイ! アイツ、

逃げ足だけは速いっタイ……。それにしても凄い威力だったタイ……。

でも何故、タイモウジャーの“男汁”と

この“モウコーン”が共鳴しあったんだタイ?

これはあのジイさんに聞いてみるしかないっタイ!」

毛家博士が作り出したタイモウブレス。
そして、ハゲイラーに捕まっている育毛教授から預かったゾウモウチェーン。

それぞれ違う者の手によって作り出された変身アイテムにも関わらず、

2つのアイテムは引かれあった。

果たしてこの2つにどんな秘密が隠されているのだろうか?

一方、またしてもタイモウジャーと

ゾウモウジャーにより倒されてしまったハゲイラー怪人。

こうも簡単に倒されてしまうと、あの兄弟が黙っていなかった。

弟・ロクヨーン 「またしてもタイモウジャーとゾウモウジャーにやられたヅラ!

あの魔神ハゲイラー様の復活は何の為だったヅラ!

やはり、1000年前のポンコツ……

期待しただけ無駄だったヅラ。なぁ~~兄ジャ!?」

兄・シチサーン 「ふっ、ゲーハー大佐もオレらの力を見くびっているヅラ。

まっ、魔神ハゲイラー様の力に期待したオレらもオレらだったヅラ。

こうなったら、オレらヅーラ兄弟が出て行って、

あんなヤツら簡単にひねり潰してやるヅラ!ヅラヅラヅラヅラ~(笑)」

そんな会話に犬猿のパイパーン大串が入ってきた。

パイパーン大串 「貴様ら、いくらハゲイラーの幹部とはいえ、

勝手な行動は止めておくんだな。」

弟・ロクヨーン 「ヒュ~~(笑) 誰かと思えば、

これはこれはハゲイラー幹部の“パイパーン大串様”ではないヅラか(笑)」

ロクヨーンのふざけた返しにパイパーン大串は、

鋭い目つきで睨みつけた。

パイパーン大串 「下品な輩は、これだから困る……。

これは、ゲーハー大佐からの命令だ!」

パイパーン大串の言葉をかき消すかのようにヅーラ兄弟が笑った。

兄・シチサーン 「ヅラヅラヅラヅラ~(笑) ゲーハー大佐の命令だヅラ?

笑わせるなヅラ! オレら兄弟の気が短い事くらい、

お前も知ってるはずヅラ!

いつまでも、あんなヒーロー気取りの奴らに好き勝手はさせておけないヅラ!

もし、行かせないのであれば……

今すぐここで貴様と勝負してやってもいいヅラ?」

同じ組織でも犬猿の仲だけあって、今にも一触即発な空気が流れた。
だが次の瞬間、魔神ハゲイラーの苦しみの声が聞こえた。
魔神ハゲイラー 「ぐぎぎぎぎ………。ぐぎぎぎぎ………。」
弟・ロクヨーン 「チッ。またあの奇妙な声ヅラか……?」

その声に呼ばれるかのようにヅーラ兄弟、パイパーン大串、

そしてゲーハー大佐が魔神ハゲイラーのもとに集まった。

ゲーハー大佐 「せっかく、ハゲイラー様に分け与えて頂いた

“悪の力”を無駄にしてしまい申し訳なく思っております。

何卒、お許しを……。」

魔神ハゲイラー 「そんな事は、どうでも良い……。

キズが……疼く……。貴様らに問う……。タイモウジャーに……

ゾウモウジャー……、アイツらの正体とは……?」

パイパーン大串 「ハッ、今はまだハッキリと分かっていませんが

何者かが作り出した者ではないかと……?」

パイパーン大串が返すと、魔神ハゲイラーは、少し黙ってから軽く笑った。

魔神ハゲイラー 「…………フッ(笑) そうか……そうか……。

クックックックックック(笑)」

その笑いは、不気味過ぎるほど低い声だった。

ゲーハー大佐 「我々の邪魔をするあの2人。ヤツらを倒す為にもう一度、

力をお貸し下さいませ。」

と、ゲーハー大佐が言うとヅーラ兄弟が割って入ってきた。

弟・ロクヨーン 「ゲーハー大佐、ちょっと待つヅラ。

今回はオレら兄弟に行かせてくれヅラ。」

パイパーン大串 「貴様ら、さっき言った事を忘れたのか!」

兄・シチサーン 「ほざくなヅラ! オレら兄弟は、素直に聞き入れるほど、

優等生じゃないヅラ。それに、この有り余る力を使いたくてしょうがないヅラ!」

力に自信を持っているヅーラ兄弟は、その有り余るパワーをアピールした。

ゲーハー大佐 「確かに貴様ら兄弟が出て行けば、

あのクソヒーロー気取りも簡単に倒せるかもな……。

だが、今はまだその時ではない。まぁ、少し待て(ニヤリ)」

ゲーハー大佐の不適な笑みがヅーラ兄弟を黙らした。

ゲーハー大佐 「パイパーンよ。今すぐに次の怪人を用意しろ……。

ハゲイラー様!もう一度、力をお貸しくださいませ!

ヤツらが何者なのか、正体を暴いてやりますぞ!」

魔神ハゲイラー 「フンッ(笑) よかろう。楽しみにしてるぞ……。」
ゲーハー大佐が隠し持つ、なにやら不気味な企み……。
そして、魔神ハゲイラーがタイモウジャーに対して何かを少しずつ感じ出した違和感。
果たしてこの2つは交わるのであろうか?
どちらにしても、タイモウジャーに新たな魔の手が忍び寄ろうとしている。
第21話につづく。

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